おちんちんの洗い方


石鹸をつける、つけない論争

 皆さんは体を洗う時に何を使いますか。手を洗う時は石鹸をつけるのが当たり前です。顔を洗う時も同じですよね。石鹸をつけると確かに汚れが、それも油や皮脂の汚れが落ちやすくなり、皮膚がきれいになった感じがします。ところがペニスを洗う時に石鹸はつけないようにと指導している先生がいるとか。理屈によると、亀頭部が石鹸かぶれを起こすからとのことでした。確かにこれは一理あります。私もおちんちんをむく指導(おちんちん体操、包皮翻転指導)をする際には、「完全に亀頭部が露出できるようになるまでは石鹸をつけて洗わないようにしましょう」と話しています。これは石鹸で洗った後に亀頭部を完全に露出して石鹸を洗い流すことができない場合、亀頭部や包皮の内側に長時間石鹸が付いているために亀頭部や包皮内板の粘膜がかぶれることがあるからです。石鹸かぶれをおこさないためには何より石鹸を使わないことです。しかし、亀頭部を冠状溝まで完全に露出できるようになった時は、石鹸もちゃんと洗い流せるので石鹸を使っても全く問題はありません。


おちんちんの洗い方

 亀頭部が完全に露出できる男性読者の皆さま。ご自身のペニスをどのように洗っていますか。

 1.お湯をかけるだけ

 2.お湯をかけながらやさしく指先で

 3.お湯をかけながら、柔らかいスポンジなどで

 4.お湯をかけながら、体の他のところを洗うものでごしごしと

 5.石鹸をつけてやさしく指先で

 6.石鹸をつけて、柔らかいスポンジなどで

 7.石鹸をつけて、体の他のところを洗うものでごしごしと

 実はこのことを男性に聞くと回答は十人十色です。昔のように自宅に風呂がなく、銭湯で体を洗っていた時は周りの人を見てペニスの洗い方を学んだのでしょうが、今はそのような機会もありません。私も中学2年の時から寮生活でみんなと一緒に風呂に入っていたので、いつの間にか体を洗うごしごし(ナイロン)タオルに石鹸をつけて洗っていました。しかし、性教育をしているある先生に聞くと「石鹸をつけて指でこうやって(親指と人差し指にはさむしぐさで)洗っている」とのことでした。医者でも前述のように「石鹸をつけるなんてとんでもない」と言う人もいます。

 正解はどのように考えればいいのでしょうか。私は、何を狙って、何の為にペニスを洗っているのかを改めて考えてみました。「清潔」のためです。では、「清潔」とは何か。「汚れ」を落とすこと。では「汚れ」とは何か。「汚れ」とはそこになくていいもので、「(恥)垢」、「匂い」、「HPV」だとすると、垢(あか)を落とすにはやはり石鹸を使った方が落ちやすいのは手や顔を洗う時に皆さんが経験していることです。匂い(原因は垢や皮脂、時には分泌腺への細菌感染等)も石鹸を使った方がいいですし、特に分泌腺内にたまったものを出すにはごしごしと体の他のところを洗うと同じものを使うといいのではないでしょうか。ちなみに私は、以前はごしごし(ナイロン)タオルを使い、最近は少し硬めのウレタン製のボディスポンジを全身に使っています。HPVのようなウイルスについては、HPVを脱落させる医学的根拠をもって説明できる方法ないでしょうが、少なくともちゃんとむいて洗っている仮性包茎の人に陰茎癌がないことを考えると、物理的な刺激でこすることは大事です。


ごしごし洗う意味

 逆に、ごしごし洗っている、それも石鹸を使って洗っている立場からすると、洗ってはいけない理由が見当たりません。亀頭部や包皮の内板(内側)は確かに陰茎部の皮膚と違い粘膜ですので弱い組織です。そのため、亀頭部が初めて露出できた時からごしごし(ナイロン)タオルで洗いなさいとはいいません。徐々に慣らせばいいと思います。しかし、割礼をした人や、しなくても常時亀頭部が露出している人に学ぶと、彼らも亀頭部が露出した最初の頃はトランクスやパンツに亀頭部がすれていたかったかもしれませんが、時間と共に慣れ、日常的には全く気にならなくなったはずです。その人たちと比べ、確かに仮性包茎の人はセックスをしていない時は一日の内、23時間55分以上、亀頭部が包皮に覆われていますので亀頭部や包皮内板が刺激に弱いことは間違いありません。しかし、刺激に弱いか強いかは鍛錬の問題です。


   私は今までどおり

      石鹸をつけて、ごしごし洗おう、おちんちん
                                     です。



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