「公衆衛生ねっと」 災害時の公衆衛生

島貫秀樹の支援活動 D

4日目(3月17日:被災7日目)

昨夜のことを校長先生、教頭先生、役所の方と話しながら朝食。
学校としては、24日の卒業式を出来るか調整したい。
卒業式をすることで一区切りをつけたいとのこと。
そして地域が正常化していることを示していきたいということが全員で一致した。
避難所が3つあることにより、行政のスタッフの負担や学校の機能が戻らない状況続いている。
小学校が復旧し、今後学校が再開出来れば500人の子どもを30人の教員でケアできる。
その時間親は仕事に行き、復旧に向けての活動が始まる。

各学校の先生、行政スタッフ、町内会長で打ち合わせをすることを提案。
まず、学校の校長、教頭、行政保健師、連合町内会長で話し合いをすることになる。


10時
連合町内会長、沖野小学校教頭、校長、行政保健師、私が参加して会議を開催。
79歳になる会長。現状を話す。連合町内会長なので、沿岸部も含めた会長をしている。
これまでのかかわり状況を説明し、自宅に帰れる人がどれだけいるのか確認が必要と伝える。
自助、共助で対応出来る人は在宅で、戻れない人は公助(避難所)で対応出来ないか検討。

確認用紙を作成し、避難所民の世帯全員の名前、住所、電話、家の状態、体の状態、食事、親族についての聞き取りを各町内会長にお願いすることになる。

その後、仙台市の精神関係の機関の医師と保健師が来所。
精神疾患を抱える避難者の面接を依頼する。障害者関係のスタッフも来所。


14時
町内会長、3つの小中学校の校長、行政、保健師、地域包括支援センター職員が集まり会議開始。
現場について報告。それぞれの避難所が、出来ることを十分やっていることがわかる。
ただ、配給(避難所をでた人も含めて)方法について差があり、不平等が出ていることが指摘されている。小学校、中学校の先生からも今後の避難所の運営とうについて意見があり。
それぞれが意見を言い合い、声も大きくなったが、全員が会い会議がもたれたのはこれがはじめて。お互いに疲れていることも確認。
最後に避難所にいる方の状況をアセスメントする方法を説明。
家に戻れる方は、環境を整えて戻ってもらえるように調整していくことを提案。
町内会長さんにアセスメント用紙を使い、聞き取りを行ってもらうことになる。
翌日14時に第2回目の会議が行われることになる。


津波の被害にあった方、介護が必要な方、犬と暮す方それぞれと話をし、自宅へ帰れる方が7割程度であることがわかる。
夕食後、体育館へ。
町内会長さんに住民が訴えている。家には戻れない、心配だと。
それぞれの訴えをしっかり聞きながら、対応している町内会長さんい感動する。

今できるのは、住民の不安を聞き、受け止めること。
そしてできること、正常な部分をしっかりとフィードバックすることと割りきって支援。

夜、東京医療保健大学の渡会先生より電話がある。
山形経由で仙台に入ったとのこと。子供の洋服を大量に購入したと。
山形県立大学の高橋先生も現地入りしていることも確認。

正直、ほっとした。

この日から地区社協を通してボランティアが入る。

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